審美治療における仮歯の重要性②
皆様 こんばんは 中川歯科@八王子です。
本日は31日大晦日
最近は世間全般、日常と正月の境目が分からなくなってきています(元日から開いているお店、たくさんありますから・・・)が、ついついいつも通りの休日となりがちではあります。
例年であれば家族でスキーなどの旅行に行ってるところですが、今年は家族の都合でどこへを出かけることなく(個人的には知人とゴルフコンペに参加します)、自宅で正月を迎えます。それはそれでゆっくりと日頃の疲れを癒すことに期待したいものです。
さて、 前回のブログ でご説明したように仮歯には 単に 『最終的にセラミックなどが入るまでのつなぎに過ぎないもの』 以外の重要な役割があります。
歯周病を中心に取り組んでいる私からすると、最終的に提供するセラミックももちろん重要ではありますが、それ以上にそのセラミックの支えとなる天然歯やインプラント、およびそれらを取り巻く歯肉や骨などの周囲組織の方がより重要であると考えています。
審美的な状態が長持ちするためには、質の良い仮歯(正式にはプロビジョナル:Provisional Restoration)と呼びますが、それがかみ合わせを安定させ、また周囲の組織をの安定と成熟を促します。
その部分が中途半端なままで最終的なセラミックを入れた場合、時として、急激な組織の変化が起こり、①噛み合わせが安定しない ②歯肉が痩せてしまい審美性が損なわれる ③逆に歯肉が思った以上に成長した結果、ブラッシングがやりづらくなる
等の歓迎できかねる状態になってしまいます。
『いい歯医者とは?』 などの特集をしている記事や雑誌の特集を、皆さんも目にすることがあると思います。我々専門家からすると、歯医者選びには全く役に立たない、どうでもいい内容であることが多い笑止!(記者さんはどこまで行っても素人ですから、専門的なことがわかるはずかありません)であることが多いのですが・・・
それでも 仮歯をしっかり作る!口腔内写真をしっかり撮る! などは、やはり外すことのできない重要なポイントだと思います!
ある程度売り上げを上げないと次の技術への投資ができませんので、採算度外視の清貧な歯医者がいいとは全く思いませんが、仮歯は時間がかかることが多い割に高いお金を頂くことはできませんし、そもそも写真には一枚いくら!などという概念すらありません。
要は直接収入に結びつかないけれど結果には大きな影響を及ぼす部分に時間をかけてまで取り組むかどうか? その辺が大きく異なるところです。
☟年内最後の投稿写真です。どの部分も歯肉が 健康なピンク色 をしています。仮歯による詰めが甘い場合はどこかしら腫れて赤い部分があったり、更には出血を起こしていたりしていることが多いですね。
来年もブログ共々、よろしくお願いいたします。