歯を失った原因を明らかにする

中川歯科医院では、インプラント治療をさせて頂く歯科医師は、まず歯周病治療をマスターすることから始めました。

歯を失っている患者さんがインプラント治療を希望されたとしても、我々歯科医師がその欠損部分だけにとらわれていては長期的に安定した治療ができません。

最初に考えなくてはならないのは、なぜ歯を失ってしまったのか?ということです。

統計を取ると、ほとんどの患者さんは歯周病か虫歯が原因で歯を失われています。

何らかの原因があって歯を失ってしまったわけですから、それを明らかにしないままインプラントという、比較的高額で治療期間を必要とする治療をすることは、あまり得策とはいえません。

インプラントの治療計画をたてる際に、必ずこの「歯の喪失原因」を検証し、患者さんに対しリスク診断を行います。

全体を考えた治療計画を立てる

インプラント治療では、「インプラントありき」という考えで、欠損している部分だけに注目していては良い結果を得られないでしょう。

もしインプラント治療が成功して何とか噛めるようになったとしても、隣の歯がすぐに駄目になってしまったらどうでしょうか?

中川歯科医院では歯を失った原因を追究し、治療に際してのリスク・原因疾患の再発のリスクを完全に明らかにした状態で治療計画を立てて行くことが非常に重要だと考えています。

そんなことのないように、本格的な治療を始める前に必ず全体的・全身的な状況を確認し、長期的に安定する(少なくとも10年以上)治療計画を検討していきます。

実際にインプラントを希望されて来院された患者さんが、インプラント以外の治療方法が適している場合も少なくありません。

そのような場合は、無理にインプラントをお勧めせずに、その患者さんに最適な治療計画を提案させて頂いています。

1.経験豊富なインプラント認定による治療

中川歯科医院の経験豊富なインプラント認定医は世界標準レベルをクリアし、これまでおよそ1,500本のインプラントを埋入し、一般的には骨量の不足から非適応症とされている難症例の場合でも対応してきました。

それを可能にしているのは、毎年国内だけではなく、必ずアメリカやヨーロッパのインプラントセミナー・学会に参加し、世界最先端の知識・技術を研鑽しているからです。

また、セカンドオピニオンにも積極的で、現在他の歯科医院に通院中で、インプラント治療を検討している方や、インプラントはしたいけれど、いろいろ不安がある方などが、インプラントに関する相談を聞きにいらっしゃいます。


2.痛くない、怖くない静脈内鎮静法の併用

インプラント治療を受けていただくにあたり、患者さんは多くの不安を抱えていらっしゃいます。そんな患者さんの不安を少しでも和らげるための一つの方法が、静脈内鎮静法です。

手術前から点滴を用いて静脈内に眠くなる薬を注入することにより、手術中は半分眠ったような状態になり、痛みの感覚や恐怖心がなくなります(無痛手術)。

完全に意識がなくなることはありませんので、最低限何が行われているのかがわかる範囲内の麻酔ですが、終わると手術の内容を覚えていないという患者さんが多いです。

当院では、東京医科歯科大学歯学部麻酔科・昭和大学歯学部麻酔科と連携をとり、日本歯科麻酔学会麻酔認定医を派遣してもらっていますので、安全性にはほぼ問題ありません。

静脈内鎮静法は、そのメリット・デメリットをよく説明をさせて頂いた上でご希望の患者さんに対してのみ行っている方法ですが、受けていただいた患者さんからは「とても楽だった!こんな方法があるならもっと早くインプラント治療を受けていればよかった!」など、多くの感嘆のお言葉を頂戴しております。

《患者さんの声》

患者さんA
「半分寝ている間に終わってしまったので、とても楽でした。終わってみると、手術前になんであんなに怖がっていたのかな?と思ってしまいます」
(男性の患者さんです)

《患者さんの声》

患者さんB
インプラント手術が終わって、麻酔が覚めてから 「これからインプラントを入れるのですか?えっ?もう終わったのですか?半分寝ていたので全然分かりませんでした。

こんなに楽なら、うちの主人にも勧めなきゃね!歯が無くていつも入れ歯に文句言っているくせに、とっても怖がりなのよね、彼は!おっほっほ・・・。」(もちろん女性の患者さんです!)
もうインプラント手術を怖がる時代は終わったようです・・・。

(注)上記は実際の患者さんの感想のうちの一つであり、全ての患者さんがそう思われる保証はございません。予め御了承ください。


3.最新の医療機器で安全、確実な治療を

インプラント治療される患者さんが、より安全、確実、快適に治療ができるよう、当院では最新の医療機器を備えております。

例えばCTは、より確実、安全に診査・診断するために高い画像クオリティと低被曝の両方を実現する歯科用CTです。

このCTは、従来の2次元のレントゲンと比較し、歯科用CTは3次元で画像を確認でき、患者さんにより安全な治療を提供できます。

また、CO2レーザーとピエゾサージェリーは、より早くより簡単に手術を完了できるように、CO2レーザーは手術前後の傷の治りを早くするための目的で使用されます。


4.安全な滅菌システムと
感染防止のための手術室

当院では患者さんが安心してインプラント手術を受けていただけるよう、清潔域と不潔域をはっきりと分け、インプラント専用の手術室をご用意しております。

インプラント手術専用にすることによって、感染から守るなど、患者さんに更なる安心と安全を提供しております。

また、手術時は清潔な手術着に身を包みますのでちょっと仰々しいですが、それは安全な手術のために必要であるとご理解いただければと思います。

また、手術を受けていただく患者さんにも口の部分だけ穴が開いた清潔な布(ドレープ)をつけていただきますので、更に安心ですね。


5.世界標準のインプラントと安心の10年保証

当院では主にブローネマルクインプラント(スウェーデン)、3iインプラント(アメリカ)を使用しています。

双方のシステムの特徴を十分に理解した上で、患者さんにとって一番メリットのある使用方法を検討し最大限に臨床応用しております。

世界的にシェアが高いということは、世界中の歯科医師がそのインプラントシステムを使用した多くの症例を手がけているということになります。

それに伴って、数多くの論文でEBM(科学的根拠のある治療)が確立され、そのインプラントシステムの安定性・安全性が更に高められていくのです。

また、これらのインプラントシステムを使用しておけば、日本中どこへ行かれても、あるいは世界のどの都市においても、インプラント専門医のネットワークが途切れることがありません。

世界標準のインプラントと安心の10年保証また、中川歯科医院で治療していただいた全てのインプラントには、安心の10年保証が付帯されております(セラミックなどの上部構造に関しては5年保証)。

ただし、以下に当てはまる場合には免責とさせて頂きます。

1.年に数回のメンテナンス(患者さん毎に異なります)に来院して頂けない場合
2.ご自身の口腔内のお手入れが不十分の場合
3.当院の診断では抜歯したほうがよいとされた歯を患者さんのご希望により無理に保存した場合で、その歯の状況変化によりインプラントに想定外の負荷がかかった場合
4.必要なナイトガードなどプロテクターをきちんと装着して頂けない場合
5.不慮の事故など、破損の原因が上部構造の設計とは関係ない場合
6.その他、故意、天災などの不可抗力による場合の破損
7.当院で治療させて頂いた部分とは別の部位の破損により、設計変更を余儀なくされる場合

入れ歯・ブリッジの欠点を補完

これまで、歯を失ってしまった方は「入れ歯」や「ブリッジ」といった治療法しかありませんでした。これらは、無くなってしまった歯を補完するものでしかなく、多くの欠点を持ち合わせていました。

これに対し、一度失ってしまった大切な歯を機能的・審美的に天然歯と同等に回復させることができるのがインプラント治療です。

入れ歯の様に取り外す必要が無く、また、ブリッジのように隣の歯を削る必要もありませんので、人間のライフサイクルを考えると実は体に一番優しい治療であると考えられています。

現在のインプラント治療は、現代の歯科治療に欠かすことのできない安全・確実な選択肢として学術的・科学的に認知されており、世界中で多くの患者さんがその恩恵にあずかっています。

耐久性に優れた治療法
インプラント手術の様子インプラントはきちんとしたメンテナンスを施すことにより、10数年以上にもわたって維持・安定させることが可能です。また、セラミックに代表される上部構造も、最新の歯科技術により色や形を天然の歯とほぼ同じようにつくることが可能となっています。

当院では、患者様の様々な条件・ご希望を最大限に考慮して、患者様の御負担・不安を極力軽減できるような最新のインプラント診療システムを導入しております。


インプラントの構造

一般的にインプラントは以下の3つのパーツに分かれています。

顎の骨に埋め込むインプラント体(フィクスチャー)
インプラントにねじ止めするアバットメント
アバットメントに結合するセラミックなどの上部構造

インプラント手術で埋め込むのはフィクスチャーだけであり、それ以外のパーツは後からフィクスチャーに連結されます。 尚、それらすべてが、腐食されない金属ないしセラミックなどの無機材料で構成されており、生体内では長期に渡り高い安定性を誇ります。


なぜ長期間使えるのか

インプラントはチタン合金で作られています。

チタンは生体内で安定しうる安全性の確立された材料(無機質)のうちの一つであるといえます。

通常のお手入れ(特にご自分の歯のお手入れと違いはありません)に気をつけ、定期的なメンテナンスプログラムを受けていただくことにより、インプラント周囲炎(歯周病と同じ原理)の心配はほとんどありません。

インプラントの耐用年数に関しては一概に何年とは言えませんが天然歯同等もしくはそれ以上の長期間にわたって患者さんのお口の中で機能することが多いといえるでしょう。


一部の歯を失った場合

一部の歯を失った場合には、ブリッジ、入れ歯(↓)、インプラント(↓) 3種類の治療法が考えられます。

ブリッジによる治療
治療方法
失った歯の両側の歯を削り、冠を橋渡しすることによって失った歯を補う方法。

デメリット
周囲の健康な歯を削る必要がある。
大きな負担が健康な歯にかかる。
歯を失った部分の骨がやせる。

ブリッジが原因で支える歯がダメになってしまった例

入れ歯による治療
治療方法
失った歯の周囲の歯に金属の留め金をつけて、取り外しの人工の歯を留める方法。

デメリット
周囲の歯に留め金をかけるため、大きな負担が健康な歯にかかる。
歯を失った部分の骨がやせる。


入れ歯が原因で支える歯がダメになってしまった例

インプラントによる治療
治療方法
歯の根の代わりになるチタンの棒を骨に埋め込み、その上に歯をかぶせていく方法。

デメリット
手術が必要になる。
他の治療法より高価である。


全ての歯を失った場合

全ての歯を失った場合は、総入れ歯、もしくは インプラント All-on-4(オールオンフォー)↓による治療が考えられます。

総入れ歯による治療
治療方法
取り外しの人工の歯を顎の上に載せる方法。

デメリット
骨がどんどんやせていく。
異物感がある。
食べ物が食べ辛い。
硬いものが食べられない。
浮き上がる、外れる心配がある。
舌感が悪い、喋りにくい。
外出先などでも取り外しをしなければならない。


インプラントによる治療 All-on-4(オールオンフォー)
治療方法
4本~6本のインプラントで12本の歯を支える方法。

デメリット
比較的高価である。

1. カウンセリング

口腔内を拝見させていただき、簡単な検査を通して、おおむねの治療計画・期間・費用に関する情報提供を行います。
検討の結果、インプラント治療をご希望になられる患者さんに対しては、口腔内写真撮影・歯型模型・CT撮影などの精密検査を行います。

2. コンサルテーション

精密検査で得られた結果を基に、ケースごとに具体的な治療計画立案を行ったうえで、詳細にご説明し患者さんとゴールを共有します。治療計画にご理解いただいた時点で、同意書にご署名いただきます。

3. インプラント手術

インプラントの手術は、スタートしてから完了するまでの手術時間をいかに短くできるかが大きなポイントです。なぜなら、この時間が手術の腫れなど、患者さんへの負担を左右するからです。
当院のインプラント認定医は、これまで膨大な数の手術を手がけてきましたので、1本わずか10分ほどで終わる場合がほとんどです。

4. リカバリールームにて休憩

リカバリールームにて、休憩・リラックスしていただいた後お帰り下さい。
お疲れ様でした。手術後の注意点を下に細かく記載しておりますので、是非一度ご覧下さい。

5. 術後の注意点

インプラントの手術は、スタートしてから完了するまでの手術時間をいかに短くできるかが大きなポイントです。なぜなら、この時間が手術の腫れなど、患者さんへの負担を左右するからです。
当院のインプラント認定医は、これまで膨大な数の手術を手がけてきましたので、1本わずか10分ほどで終わる場合がほとんどです。
お薬について・・・
感染予防のため、痛みの有無にかかわらず必ず服用してください。また、痛みが強い場合は鎮痛剤のみ追加しても結構ですが、次に服用するまでに6時間以上空けてください。何か異常が出ましたら直ちに服用を中止し、歯科医師にご相談ください。
出血について・・・
唾液に混じる程度の出血ならば、それほど心配ありません。傷口より絶えず出血するようでしたら、清潔なガーゼを2~3枚丸めて20~30分間かんでください。
腫れについて・・・ 
手術内容によっては4~7日程度腫れることがあります。氷などによる断続的な冷却は効果的ですが、過度の冷却は逆に傷の治りが悪くなりますので注意してください。
お食事について・・・
2週間程度は硬い食事は避けてください。手術部位とは反対側でかんでください。
入浴・運動について・・・
腫れが引くまでは、長時間の入浴や激しい運動は避けてください。
喫煙/飲酒について・・・
術後の経過に影響を及ぼす可能性が非常に高い為、なるべく禁煙することをお勧めいたします。また飲酒も、お薬を服用している間や腫れている間は控えてください。
歯磨き・うがいについて・・・
1日4~5回うがい薬でブクブクうがいをしてください。手術部位以外は、通常通りに磨いて下さい。手術部位の歯磨きは、抜糸後に軟かいブラシで開始してください。
入れ歯を入れている方へ・・・
手術部位に負担がかからないよう、1週間程度、義歯はなるべく外しておいて下さい。
上顎奥歯の手術を受けられた方へ・・・
まれに鼻血が出ることがあります。ソケットリフト・サイナスリフトを受けられた方は1ヶ月程度強く鼻をかむことや激しいくしゃみは避けて下さい。
抜糸について・・・
通常1~2週間で抜糸をいたします。糸が粘膜に突き刺さって痛い場合や突っ張る場合はご連絡ください。
その他・・・
手術内容によっては、稀に下唇に痺れが残ったり、顔面に皮下出血(青痣・黄痣)が見られたりすることがありますが、通常10日~2週間以内に消失しますのでご安心下さい。

斜めに埋め込む『腫れない・痛くない』テクニック ~傾斜埋入(Tilted Implant)~

傾斜埋入のメリット

斜めに埋入することによりインプラントを既存の骨の中に収める事ができるとともに、造骨を行わないため、治療期間の短縮・治療費の軽減を実現できます。

右図のように通常より長いインプラントを使用できるため、力学的に有利になることが多いです。

ソケットリフト・サイナスリフトに比べて治療内容が単純なので、腫れ・痛みも少ないが、針の穴を通すようなピンポイントの場所へ埋入必要があるため、実践できるドクターは極めて限られます。


傾斜埋入の治療例

CASE1 入れ歯から開放されたい

傾斜埋入レントゲン画像右画像のケースは、他院で骨がないのでインプラントは難しいと言われ、仕方なく入れ歯を使っていた患者さんです。

この部位にインプラントを3本埋入しようとすると確かに骨が足りませんので、上顎洞内への造骨が必要になり治療期間の長期化、費用の増加が避けられません・・・。

しかし、当院では傾斜埋入をすれば余計な造骨は必要ないと診断し、手術はわずか30分で術後の痛みや腫れもなく終了しました。

この傾斜埋入によってインプラント治療が可能になった患者さんは数多くいらっしゃいます。ただし、意図的に斜めに埋入するのはある程度以上の経験が必要であり、どの歯科医院でもできるとは限りません。

また、斜めに入れてインプラントが壊れたりしませんか?と多くの患者さんから質問を受けます(ごもっともです!)が、全く問題はありません。治療計画をしっかりたて、適切なバランスの取れた噛み合わせの調整を行うことにより、長期的なインプラントの成功率は従来の方法と同じであるという文献が数多く発表されています。


CASE2

術前
歯を失って入れ歯で過ごしていた患者さん。歯ぐきのラインはアーチを描き、骨が少なくなっていることが分かります。

術後
傾斜埋入のテクニックで無事インプラント治療を行い、しっかりと噛めるようになりました。

レントゲン
左上の斜めに埋まっているインプラントをご覧下さい。上顎洞を絶妙に避けて埋入に成功しています。

上の顎の骨が少ない方への解決策 ~ソケットリフト~

上顎洞へのアプローチ

上顎洞とは頬骨の内側辺りに位置する空洞のことで、奥のほうで鼻の穴(鼻腔)とつながっています。

上顎洞とインプラント治療のかかわりですが、上顎の奥歯を失ってインプラント埋入を検討する場合、多くのケースでは上顎洞までの骨の高さが足らないことが多く、その結果インプラント埋入に苦労することがよくあります。

傾斜埋入のケースはまさにその典型的な例といえるでしょう。傾斜埋入することにより、上顎洞には触らない方法で対応可能でしたが、逆にそのようなケースのほうが少なく、上顎洞に対して何らかのアプローチをせざるを得ない症例が多いのが実情です。

このセクションでは、上顎臼歯部インプラント埋入に際して上顎洞が障害になっている場合に、当院が通常行っているインプラント埋入を可能にする考え方・テクニックについての説明をいたします。


ソケットリフト

インプラントを埋入するための穴から上顎洞に中の骨を造るテクニックで、一般的に比較的多くの骨(一般的に4mm以上)が残っているケースに用いられるテクニックです。

術後の腫れや痛みは通常のインプラント手術とほとんど変わりません。

しかしながら、デリケートな上顎洞の粘膜(シュナイダー膜)を破らないように繊細な器具操作が要求され、また、直接その状態を目で見て確認することができないため、十分なトレーニングを積んだ経験豊富な歯科医師に任せることが必要とされています。(当院では年間30~40症例)


ソケットリフトとは・・・?

不幸にして歯を失ってしまった場合の治療方法として、インプラント治療が一番優れていると、私は信じて疑いません。

しかし上顎臼歯部には、上記の図のように上顎洞(サイナス)と呼ばれる空洞(副鼻腔)があり、それがインプラント埋入の妨げになる場合が少なくありません。

それを可能にする造骨術の一つとして、昔からサイナスリフト法が行われてきましたが、大変負担が大きいものでした。それに対し当院では、非常に負担が少ない画期的なソケットリフト法を数多く実践しております。


1.上顎洞下壁の粘膜(シュナイダー膜)を穿孔しないように注意しながら、約1mm手前までドリル(トレフィンバー)を進めていきます。

2.ソケットリフター(オステオトーム)を用いて、上顎洞直下の皮質骨を貫通させます。

3.自家骨・人工骨などの骨補填材を用いて、慎重にシュナイダー膜を持ち上げます。

4.骨補填によって作ったエリアに、より長さのあるインプラントを埋入することが可能となります。インプラントの初期固定に問題がない場合は、同時埋入&一回法が可能です。

5.欠損が複数ある場合でも、1~4を繰り返すことによりインプラント治療が対応可能となりますのでご安心ください。尚、事前にCT撮影(実費)が必要になります。

上の顎の骨が少ない方への解決策 ~サイナスリフト~

サイナスリフトとは・・・?
ソケットリフトと異なり、インプラントを埋入する穴とは別の部分からアプローチする方法です。骨を作るスペースを直接目で見て確認が出来るため手術の確実性は高いといわれていますが、術後の腫れなどがソケットリフトより大きいことがやや難点です。
特に骨が少ないケース(一般的に3mm以下の場合)や一度に多くのインプラントを埋入する必要がある場合には、このサイナスリフトが有利な場合があります。

サイナスリフト 治療の流れ

1.上顎洞側壁の骨に、ダイヤモンドバーで刻みを入れていきます。

2.粘膜(シュナイダー膜)を穿孔しないように注意しながら、側壁の皮質骨を除去します。

3.専用の器具を用いて、慎重にシュナイダー膜を剥離して持ち上げます。

4.サイナスリフトによって作ったエリアに、インプラントを埋入していきます。インプラントの初期固定に問題がない場合は、同時埋入ができる場合もあります。

5.インプラント埋入後、残ったスペースに自家骨や人工骨などの骨補填材を填入し縫合します。状況により、皮質骨を外した部分に細胞遮断膜(再生膜)を使用(GBR)することがあります。尚、事前にCT撮影(実費)が必要になります。

骨を再生させる手術 ~顎堤造成術(GBR法)~

インプラント治療を選択することによって、入れ歯・ブリッジなどの従来の不十分な治療法を受け入れる必要がなくなります。それ故、不幸にして歯を喪失した場合、インプラント治療を第一選択として検討する患者さんが増えています。
しかし一つ、問題があります。骨がないところにはインプラント治療は困難なのです。
では諦めるしかないでしょうか? 実は、いくつか方法があります。そのひとつがGBR(顎堤造成術)と呼ばれる、失われた骨を新たに作るテクニックです。

1.この状況では抜歯した穴が大きすぎてインプラントを入れることが困難です。

2.そこで、穴の中に骨が再生するように骨補填剤(自家骨or人工骨)を入れます。

3.上から保護膜(メンブレンと呼ばれます)で包みます。(メンブレンは使用しないこともあります)

4.組織を縫合します。

その後2~6ヶ月待ち、インプラント埋入手術をします。骨が再生していますので、インプラント埋入が容易になります。また、インプラントの成功率自体も上がります。

上の図はインプラントを入れる前にGBRのみをするケースですが、当院では状況に応じて
・インプラント埋入と同時
・抜歯とインプラント埋入と同時
等、少しでも患者さんの負担を減らすように最適な治療計画を立てていきます。詳細は、担当ドクターが説明いたしますので、ご相談下さい。

ブローネマルクインプラントシステム

40年以上前に世界で最初に臨床応用されたインプラントであり、その実績・世界的シェアは全てのインプラントメーカの中で一番であると言えます。

当然、世に出された論文の数も世界で一番多く、インプラント専門医がEBM(科学的根拠のある治療)を考えるときに最も信頼できるインプラントのうちの一つであることに間違いはありません。

ブローネマルクインプラントシステム(Nobel Biocare社)の一番の特徴は、その臨床応用範囲が非常に広いことです。およそインプラントに係わる全ての治療はこのシステムだけで可能であるといっても過言ではありません。

最近の潮流として「All-on-4」を始めとする即時負荷(Immediate Loading)のコンセプトはこの企業が発展させてきました。世界一という地位にあぐらをかかずに、次々と新しい商品・コンセプトを開発してくるそのエネルギーにはある意味圧倒されます。


3iインプラントシステム

1991年、かつてはブローネマルクユーザーだったR.ラザーラ博士が、より精密で利便性の高いシステムを希望し、自らが開発を手がけたインプラントです。

開発当初は、基本的構造がブローネマルクインプラントと完全に互換性があるものだけでしたが、その後「オッセオタイト(二重表面酸処理)」を商品化した時期から独自のコンセプトに基づいたオリジナル構造のインプラントを数多く開発しています。

現在アメリカでのシェアはNo.1であり、最新のトピックである「プラットフォームスイッチング」はこの3iから提唱された理論です。

ブローネマルクのNobel Biocare社とはまた違った商品開発力を持ち、まだ日本では認可されてはおりませんが、「Certain PREVAIL」「NanoTite」などは、非常に興味深い特徴を持っていると思います。

当院では直接アメリカから買い付けを行いますので、どちらのインプラントも取り扱っております。使用用途は主に前歯部の審美インプラントとなっています。


ノーベルリプレイスインプラント


ブローネマルクインプラントシステムと同じくNobel Biocare社より供給されているインプラントで、ブローネマルクシステムとはアバットメント(インプラント体にネジで固定する土台部分)との連結様式が異なっているだけです。

ブローネマルクで採用されているのが「エクスターナルコネクション」、ノーベルリプレイスが「インターナルコネクション」と呼ばれており、インプラントの成功率には科学的有意差はありません。双方に一長一短があり、一概にどちらが優れているとは言えません。

当院では、症例に応じて最適と思われるインプラントシステムを選択しておりますので、選択肢のうちの一つとお考えいただければ幸いです。

日本製のインプラント

なぜ日本製のインプラントを使用しないのですか?とよく質問を受けます。確かに自動車の世界では日本のトヨタが品質・マーケティング等、どの面をとっても世界一です。

それ以外の分野においてにも、日本の技術力は世界中を席巻していることが多いと聞きます。

一方、インプラントに関してはどうでしょうか?アメリカインプラント学会(AO:Academy of Osseointegration)に毎年参加しておりますが、そこには日本製のインプラントの話は全く出現しません(アジアからは韓国のメーカーが2社、ブースを出して頑張っています)。

どういうことかといいますと、日本製のインプラントは実績という点で明らかに世界に遅れをとっており、世界標準レベルでEBM(科学的根拠のある治療)が認知されているものは残念ながらまだないということになります。

しかし、クオリティ面で考えると、一部の日本製インプラントは世界主要メーカーと遜色無いものが開発されつつあると感じておりますので、これからどんどん追いついていくと思われます。

個人的には、GCインプラントが密かにかに期待しているメードインジャパンのメーカーです。

1. 豊富な症例数と高いクオリティーを持っているか?

しかも、医院全体(複数のドクターの手術数の合計)ではなく、1人あたりの実績として考えてください。
当院のインプラントは、中川雅裕が担当し、埋入本数は年間約250~300本であり、近郊では比較的多くの症例を手がけているといえるでしょう。
逆にあまり本数が多すぎると丁寧な治療が出来ないのではと危惧しています。

2. 勉強に熱心なドクターか?


医療の世界は常に発展しています。
特にインプラントの世界は、その治療方法・材料の進化が非常に早い分野であり、常に最新の技術・情報を収集しておく必要があります。
そのために我々は、国内外のインプラント学会に所属し、積極的にセミナー・研修に参加することが必須条件であると考えています。インプラント認定医であればさらに安心できますね。
当院のドクターは毎年インプラント先進国アメリカインプラント学会(AO)に参加して、最新のテクニックをマスターするよう努めております。
また、日本口腔インプラント学会(JSOI)にも所属しており、日本で開催される主要な講演会・学会にはできるだけ参加するようにしております。中川歯科医院で安心して、診療をお受けください。


3. 患者さん担当医制であるか?


インプラント治療はインプラントを埋入すればそれで終わりということはありません。
全ての患者さんは、その後の上部構造(セラミックなど)を作る際も引き続き同じ担当医に診療してもらえる医院のほうがきっと安心できるのではないでしょうか?当院では完全担当医制にて患者さんをお迎えいたします。


4. インフォームドコンセントを徹底しているか?

インプラント治療に関するメリット・デメリット、治療期間・費用などを患者さんにわかりやすく説明し、
納得(患者さん自身による治療法の選択)していただいてから治療に着手する医院でないと、インプラントのような高度な知識と複雑な技術を必要とする治療は安心して任せられないと考えています。

5. メンテナンスがしっかりしているか?

インプラント治療終了後、継続的にメンテナンスを行わない医院は、インプラント治療をするべきではありません。
インプラントを長持ちさせるためには定期的なメンテナンスは欠かせません。
当院では、歯科医師・歯科衛生士による年に数回のPMTC(プロによるクリーニング)・噛み合わせのチェックなどが行われており、またそれが、保証を受けるための条件にもなっています。

品質を維持するための最適な料金設定

初診時以降の精密検査(費用別途)により診断を行い、それを基に治療計画を作成し御見積をお渡し致します。その後、治療をお受けになって頂くか否かをご検討ください。

初診時の、応急処置・最初のカウンセリング・レントゲン撮影・歯型取り・写真撮影・簡単な歯周検査などは保険適応となっております。約¥3,000程度(内容により異なります)とお考えください。

当院の治療方針は、包括的歯科治療(一口腔単位で治療を行うこと)です。状況により、患者さんが希望している部分以外の治療が必要になる場合があることをご了承ください。もちろん患者さんのご希望が第一ですので、コンサルテーションの時間をとり、きちんと相談させていただきます。

費用に関しては、患者さん一人ひとりの状態によってかなり差が出てきます。
まずはお気軽にご相談ください。初診時のコンサルテーションで、概ねの治療費用をお伝えすることが可能です。

インプラント(複数本の場合、割引があります)

1歯単位のケース

インプラント基本料金(上部構造含む) 350,000(奥歯)
400,000(前歯)
仮歯 10,000~ / 1歯
即時負荷加算 10,000~ / 1歯
仮歯 10,000~ / 1歯
抜歯即時埋入加算 10,000~ / 1歯

付帯手術(材料費を別途を頂戴する場合があります)

顎堤造成術(GBR) 50,000
ソケットリフト 50,000~ / 1歯
サイナスリフト 250,000 / 片側
抜歯即時埋入加算 10,000~ / 1歯
その他の処置 必要に応じてご相談致します

一本も歯がないケース

(インプラントの本数や骨の状態、上部構造によって異なります)

アクリリックレジンタイプ 1,500,000~
ハイブリッドセラミックタイプ 2,000,000~
セラミックタイプ 2,500,000~
即時負荷加算 (All-on-4 など) 200,000~ / 1装置
抜歯即時埋入加算 10,000~ / 1歯

その他費用

※最初の相談料は保険内(その後の診断料は別途必要)で取り扱っております。また、治療内容に応じて下記の諸費用が必要な場合があります。

診断料・資料作成料 10,000~
CT撮影料 20,000~
診断用ワックスアップ 3,000~ / 1歯
サージカルテンプレート 10,000~
コンピュータシミュレーション 20,000~
ノーベルガイド用テンプレート 30,000~

1.手術の「痛み」が怖い

眠っている間にインプラント『静脈内沈静法』

POINT

・半分眠った状態で痛みがありません
・当院では、大学病院の麻酔認定医が担当するため安全
・多くの患者さんから喜びの声

痛み、恐怖心がなくなる静脈内鎮静法

インプラント治療を受けていただくにあたり、患者さんは多くの不安を抱えていらっしゃいます。

そんな患者さんの不安を少しでも和らげるための一つの方法が、静脈内鎮静法です。

手術前から点滴を用いて静脈内に眠くなる薬を注入することにより、手術中は半分眠ったような状態になり、痛みの感覚や恐怖心がなくなります(無痛手術)。

しかし、完全に意識がなくなることはありませんので、最低限何が行われているのかがわかる範囲内の麻酔です(※麻酔薬には健忘効果があり、終わると手術の内容を覚えていないという患者さんが多いですね)。

医科の世界では胃カメラなどの際によく使われており、安全な方法であるといえます。当院では、東京医科歯科大学歯学部麻酔科・昭和大学歯学部麻酔科と連携をとり、日本歯科麻酔学会麻酔認定医を派遣してもらっていますので、安全性には問題がないといえるでしょう。

静脈内鎮静法は、そのメリット・デメリットをよく説明をさせて頂いた上でご希望の患者さんに対してのみ行っている方法ですが、受けていただいた患者さんからはとっても楽だった、こんな方法があるならもっと早くインプラント治療を受けていればよかった等など、多くの感嘆のお言葉を頂戴しております。

患者様からのお言葉

患者さんA

「半分寝ている間に終わってしまったので、とても楽でした。終わってみると、手術前になんであんなに怖がっていたのかな?と思ってしまいます」(男性の患者さんです)

患者さんB

インプラント手術が終わって、麻酔が覚めてから 「これからインプラントを入れるのですか?えっ?もう終わったのですか?半分寝ていたので全然分かりませんでした。こんなに楽なら、うちの主人にも勧めなきゃね!歯が無くていつも入れ歯に文句言ってるくせに、とっても怖がりなのよね、彼は!おっほっほ・・・。」(もちろん女性の患者さんです!)

もうインプラント手術を怖がる時代は終わったようです・・・。
※上記は実際の患者さんの感想のうちの一つであり、全ての患者さんがそう思われる保証はございません。予め御了承ください。

2.術後の痛み、「腫れ」が不安

1本わずか5分 メスを使わず腫れないインプラント

POINT

・術中・術後の腫れや痛み・出血がほとんどありません
・全てのケースで適応できる方法ではありません
・高度な技術が要求される難易度の高い手術です

無切開無痛手術(フラップレスサージェリー)

切らない(メスを使わない)インプラント治療

無切開無痛手術(フラップレスサージェリー)もしインプラントを埋入しようとしている部分に十分な骨と歯肉が存在する場合、当院では無切開無痛手術(フラップレスサージェリー)をお勧めしております。

無切開無痛手術とは、従来から当たり前のように行われている、メスを使って歯肉を切開~剥離するというプロセスを省き、歯肉に直径4mm程度の穴を開け(開けないときもあります)、その穴からインプラントを埋入する非常に低侵襲の手術方法です。

無切開無痛手術の利点

  • 歯肉を切開しないため、従来の手術に比べて、術中・術後の腫れや痛み・出血がほとんどない
  • 切開・縫合の必要がないため、手術時間が飛躍的に短縮できる(平均1本5分以内に終了)
  • 歯肉を切開しないので治癒期間が短くて済み、短期間で全ての治療を終えることが出来る
  • メスを使わないことにより、患者さんの精神的不安が少ない
  • 上記理由により、有病者(血圧や糖尿病をお持ちの方)にもインプラント治療を提供できる

高度な技術が必要とされる手術

結論から言うと、無切開無痛手術は充分な経験をつんだ歯科医師が適応症を厳格に選定し、確実な準備が出来る場合にのみに選択されるべき手術方法だと考えています。

最近の潮流として、インプラントをはじめたばかりの歯科医師がこの手術方法を選択するケースも少なくないと聞きますが、これは非常に危険なトレンドだといわざるを得ません。

外科治療の基本は、手術野を大きくとり十分な手術野を得る、すなわち、大きく切開して全体をよく確認する(骨が少ない難しいケースではこれをしなくてはなりません・・・)ことであるといわれていますし、私自身もそれに異論をはさむつもりはありません。

したがって、無切開無痛手術には、術者である歯科医師がインプラントを入れようとしている骨の状態を直接目で見て確認することができないといった欠点もあるわけです。

私自身も、無切開無痛手術のほうが従来の手術方法より難しいと考えています。これは、内視鏡を使った手術(限られた視野しかありません)でよく事故が起きることでもご理解頂けると思います。

無切開無痛手術と従来の方法のどちらが優れているということをここで議論するつもりはありません。全てのケースで無切開無痛手術が適応できるわけではありませんし、また、個々のケースによって最適な手術方法は異なると思います。

しかし問題なのは、
『十分な経験をつんだ歯科医師であれば何の問題もなく無切開無痛手術が行えるケースにおいても、従来のメスを使った手術や、果ては旧態依然とした2回法が行われている』
ということにあるのではないでしょうか?

 治療例

CASE1 ブリッジは壊れそうなのでインプラントを入れてほしい

術前
今回の手術は右上4番目の歯です。
すでに他の部分に当院でインプラントを入れさせていただいている患者さんで、また、今回は無切開無痛手術を予定しておりメスを使いませんとお伝えすると、安心してお任せ出来ますとのお言葉を頂戴いたしました。
無切開無痛手術には、骨と歯肉が充分にあることが必須条件です。

術後(開始10分後)
わずか10分で終了しました。
画面に見える金属は歯肉が治るまで入れておくTHA(テンポラリーヒーリングアバットメント)と呼ばれているパーツです。前述の通り、直接骨を見ることができないため通常以上に慎重に手術を行いましたがそれでもこのような短時間で終了してしまいます。
術後の経過も大変良好で、痛み・腫れ・出血はほとんどなかったとのことです。

治療完了
全てジルコニアオールセラミックで修復してあります。
アバットメントもジルコニアを使用しています。チタン(インプラント)以外の金属を全く使用しておりませんので、大変自然な感じになっていますね。患者さんは大変喜ばれていらっしゃいます。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 10,500
インプラント基本料金 367,500
インプラント仮歯 10,500
ジルコニアアバットメント加算 31,500
ジルコニアオールセラミック加算 31,500
ソケットリフト ※1 52,500
総費用 504,000

CASE2 インプラントでしっかりと噛めるようになりたい

術前
インプラントを入れる前に、ディレクション・インジケーターという器具で方向を確認しているところです。無切開無痛手術ですので、インプラントを埋入する位置を決めたら切開を行わずに直接骨の中に入れていくことが出来ます。

術後
インプラント埋入直後です。
ほとんど出血もなく、ここまで約20分です。骨と歯ぐきが充分にあることが分かります。
初期固定も充分で即時負荷も可能なレベルでしたが、噛み合わせが不安定だったこともあり落ち着くまで待機することにしました。ご覧の通り、インプラントを入れる穴以外は切開などをしておりませんので、術後の腫れや痛みなどの不快症状はほとんどありませんでした。

確認レントゲン写真
確認のレントゲン写真です。
一番奥の部分にはソケットリフトを行っています。方向・埋入深度ともに、特に問題ありません。今回はこのまま待機し、インプラントが骨と結合する4ヵ月後に綺麗な歯をおつくりします。

診断料(ケースによって異なります) 10,500
インプラント基本料金 367,500×3
ソケットリフト 52,500
総費用 1,165,500

3.「すぐ」噛めるようになる?

すぐに噛める即時負荷インプラント

POINT

・その日のうちに歯が入り、硬くないものなら噛めるようになります
・全ての症例には適応できませんが、当院では8割の方に適応できています

即時負荷インプラント

その日のうちに仮歯が入るインプラント治療
従来のインプラント治療では、インプラントを埋め込んだあと一定期間(上顎では4~6ヶ月、下顎では2~3ヶ月)はインプラントに力をかけてはいけないと決まっていました。

ところが、既に多くの歯を失っている、または抜かなくてはならない方にとっては、現時点で使っている入れ歯というものに不満がある、或いは、入れ歯にはなりたくないと考えているからこそ、手術が必要で費用が高いインプラント治療をご希望になっているのです。

したがって、我々は、患者さんが入れ歯を使用する期間をできるだけ短くしたい、可能であれば入れ歯を全く使わずに過ごすことのできる方法はないものか?と、ずっと考えてきたわけです。

この技術は 即時負荷インプラント と呼ばれ、従来の常識を覆すそのコンセプトには世界各国からの熱い注目が寄せられています。

即時負荷インプラントを適応できる方

  • インプラントの初期固定が40N以上得られるだけの骨の硬さ
  • 最低10mm以上の長さのインプラントを埋入できるだけの骨の量
  • 最低限の口腔内清掃ができる方
  • 極端な歯ぎしりなどインプラントに過大な負荷がかかる癖のない方
  • 最初は硬いものを噛まない、などの約束事をきちんと聞き入れていただける方

最近の実績では、インプラント症例の約8割以上のケースで手術当日に仮歯を提供できるようになっています。全ての方から、「仮歯があるとありがたい」「こんなに短時間で歯が入るなんて、まるで夢のようだ」 などなど、多くの高評価を頂戴しております。

歯と歯肉の状態によって選択する即時負荷インプラント

1. 抜歯即時埋入

抜歯と同時にインプラントを埋入する方法
適応
歯が割れた、折れた
ブリッジが取れてしまった

2. オールオンフォー ( All – on – 4 )

4本のインプラントで12本の歯を支え、入れ歯から開放される方法
適応
ほとんどの歯を失ってしまった
総入れ歯があわずに、うまく噛めない
ほとんどの歯が重度歯周病でぐらぐらになっている

治療例

CASE1 上と同じように、下もインプラントにしてほしい

治療前
以前、当院で上顎にインプラント治療をさせて頂いた患者さんです。「上の具合が非常に良い!」ということで、下顎もインプラントご希望になられました。

下顎には現在入れ歯が装着されていますが、食べるたびに入れ歯と歯ぐきの間に食べ物が入り、毎回不愉快な思いをしているとのことです。


手術前
まず初め、残っている歯に仮歯を入れました。
見て頂けば分かる通りインプラントを入れようとしている土手の部分は非常に細く、即時負荷には不利な条件といえるでしょう。
このような症例ではCT撮影とコンピュータ・シミュレーションを行い、しっかりとプランニングを行う必要があります。

手術当日
術前の的確な診断と正確な手術プランニングのおかげで、予定通りの埋入ポジションと充分な初期固定を得ることが出来ました。
後は用意しておいた仮歯をインプラントに固定するだけであり、4本の仮歯を作るのには30分程度しかかかりません。このケースでも、同時に骨を造る処置をしています。

術後レントゲン
今回入れさせていただいた下顎の4本以外に、上顎にもインプラント治療をさせていただいていることが分かりますね。
全て良い位置に埋入されていますので、噛み合わせを確認後に作っていくセラミックが綺麗に入るであろう事が今から容易に想像できます。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 21,000
インプラント基本料金 367,500×4
インプラント仮歯 10,500×4
即時負荷加算 10,500×4
総費用 1,575,000

4.「骨が少なく」無理と言われた

骨が少ないときの考え方

インプラント治療は、骨が十分にある場合は比較的簡単に施術できますし、術後の腫れや痛みはほとんどありません。通常の歯科医院でも十分対応可能でしょう。

しかし、骨が少ない場合はやや複雑な処置が必要な場合もあり、『あなたはインプラントができない』といわれてしまった経験をお持ちの患者さんもいらっしゃることでしょう。

当院にもそういった方がよく相談にお見えになりますが、実際に拝見すると比較的簡単な方法でインプラントが可能なケースがほとんどであり、中には骨を全く造らなくても通常のインプラント埋入手術が出来るケースも数多く見受けられます。経験と技術力が違うのです。

当院では経験豊富なインプラント認定医が治療に当たりますので、骨が少なくて他院ではインプラント埋入が不可能だと診断された症例においても、インプラント治療を可能にします。

インプラント治療の準備但し、骨が非常に少ないケースでは大掛かりな骨造成が必要となる場合も多いため、治療期間の長期化・費用や手術回数の増加が避けられないときもあります。当院では、そういった患者さんの不安が少なくなるようにきちんと説明し、インプラント治療を受けていただくかどうかは最終的に患者さん自身に決定してもらえるよう最大限の努力を惜しみません。

骨が少ないときの対応方法

傾斜埋入

骨が少なくてインプラントを真直ぐに埋入することができない場合、意図的に斜めに埋入することにより問題解決できる場合があります。
詳しく見る

ソケットリフト

当院では、非常に負担が少ない画期的なソケットリフト法を数多く実践しております。
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サイナスリフト

造骨術の一つとしてサイナスリフト法を行うことにより、インプラント埋入が可能となります。
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顎堤造成術(GBR)

失われた骨を新たに作るテクニック”GBR”について。骨を再生させる技術です。
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5.他院で「抜歯」と言われた

抜歯した当日にインプラントを入れる技術 ~抜歯即時埋入~

抜歯した当日にインプラントを入れる技術で、従来のインプラント治療の問題点を克服した治療法です。

POINT

  • 抜歯と同時にインプラント埋入を行うので、手術が一回で済み治療期間を飛躍的に短縮できる
  • 抜歯後の骨と歯肉の吸収がない段階で手術を行えるので、GBR などの再建手術が必要ない
  • ほとんどのケースにおいて、無切開無痛手術 と即時負荷インプラントが適応可能

抜歯後の問題点を解消する画期的手法

インプラントを入れたい場所に歯が残っていたらどうするのでしょうか?通常であれば抜歯をしてから数ヶ月待ち、また麻酔をしてインプラントを入れる手術をすることでしょう。ところがそのやり方には大きな問題がはらんでいます。歯を抜いてしまうと、今までその歯を支えていた骨と歯肉が吸収されてしまうのです。

骨があればインプラントはそう難しいものではありません。しかし、骨がなくなってしまうとインプラント治療が難しくなってしまうばかりでなく、もしそれが前歯であれば、審美的な状態に回復することが不可能になってしまうことすらあるのです。

『抜歯即時インプラント』は、そのような問題点を可能な限り少なくしてくれる画期的な治療法であり、術前の診査・診断が充分になされていれば、従来の方法と同じ成功率を得ることが出来ます。そのためには、CTデータとそれを基にしたコンピュータ・シミュレーションが非常に重要になってきます。

抜歯即時インプラント治療例

CASE1 歯が割れてしまった

治療前
子供のころ転んで神経が死んでしまっていた歯が、硬いものを噛んだときの割れてしまったとの事です。骨と歯肉には全く問題ありませんので、外科的侵襲の少ない無切開抜歯即時インプラントの適応と考えました。実際、術後の腫れ・痛み・出血などはほとんど無かったとのことです。

セラミック
患者さんの希望もあり、今回は金属の土台とメタルセラミックを使用しました。下顎前歯は笑ってもあまり見えませんので、従来のメタルセラミックを用いても審美性の回復が充分可能と考えます。

治療後
ほぼ歯が折れる以前の状態に回復できたと考えています。歯肉の状態も非常に良く、一見どこをインプラント治療したのか分かりません。

抜歯即時インプラント以外の方法ではこのような結果が得られなかったと考えます。このケースの場合、最終のセラミックをセットしたのはインプラント手術をしてから4ヵ月後であり、前歯部にしては非常に短い期間での治療終了となり、また歯科医師・患者さんとも満足度の高い結果を得ることが出来ました。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 10,500
インプラント基本料金(前歯部) 420,000
仮歯 10,500
総費用 441,000

CASE2 ブリッジが取れてしまった

治療前
ブリッジが取れてしまいこの状態で来院されました。
土台ごと取れている2本はヒビが入っており残念ながら抜歯をせざるを得ません。再度のブリッジも検討しましたが、比較的噛む力の強い患者さんであり、また壊れる可能性があるためインプラント治療をご希望になられました。

アバットメントセット時
このケースはセラミック(ジルコニア)アバットメントがまだ使えない時期の治療だったので、ゴールドのアバットメントを使用しました。
しかし歯肉が厚い患者さんだったこともあり、金属色が歯肉を透過して審美性に影響を与えるということは一切ありませんでした。

治療後
真ん中の2本の長さが若干異なっていますが、患者さんがこれで充分ということなので、追加で形成外科を行う事はしませんでした(形成外科により完全に左右対称にすることが可能です)。
たった一回の腫れない・痛くない手術でこのレベルまで回復できれば、ほとんどの患者さんには満足していただけるということなのですね・・・。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 15,750
インプラント基本料金 420,000×2
ポンティック(つないでいる部分) 157,500
インプラント仮歯 10,500×3
総費用 1,044,750

CASE3 銀歯が取れてしまった

治療前
歯にひびが入り、そこからの感染が予想されます。
このケースでは、残っている歯の抜歯をしなくてはなりませんがまだ骨の吸収は無いので、無切開無痛 抜歯即時インプラントを計画しました。
術後の痛み・腫れは全く無かったとのことです。切らないので痛みや腫れが無いのは当然といえば当然なのですが、患者さんに楽だったと言って頂けると我々も一安心ですね。

インプラント手術後2ヶ月
中央の青く見えるものがインプラント本体です。周囲歯周組織にも、特に異常はありません。隣の歯はまだ土台の段階です。

治療後
両隣の天然歯(セラミックにて修復済み)と見事に調和しています。
メンテナンス治療直後なので少し出血が見られますが、この程度であれば特に問題となることはありません。また取れてしまうのではないかという不安から解消されて、患者さんには大変喜んで頂くことができました。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 5,250
インプラント基本料金 367,500
ポンティック(つないでいる部分) 10,500
総費用 383,250

CASE4 噛むと右下に痛みがある

治療前
右下にはブリッジが入っていますが、残念ながら奥の歯は割れており保存が難しい状況です。
患者さんはすでにインプラント治療を経験されており、今回もインプラント治療を希望されています。治療計画は、抜歯と同時にインプラントを埋入し、即時負荷インプラントを行うこととしました。

治療直後>
可能な限り大きく切らないように心がけました。(緑色に見えるのは縫合糸です)僅か一時間ちょっとでほぼ術前の状態に戻っています。
ちなみに、抜歯した穴が大きかったため同時にGBR (顎堤造成術:骨を造る処置)をも行っています。
インプラントを手がける歯科医院は少なくないと思いますが、一度の手術でここまで出来る歯科医院はそう多くないでしょう。

手術後1週間
安定している状態少しこげているように見えるのは、傷の治りを早くするためにCO2レーザーを照射してあるからです。それ以外の点では全く問題ありません。
インプラントが骨と結合する2ヶ月間はこの仮歯が入った状態で過ごしていただけるので、患者さんはあまり不便に感じることはないようです。
但し、骨と完全にくっつく2ヶ月間はあまり強く噛まないよる注意していただく必要はあります。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 10,500
インプラント基本料金 367,500×2
インプラント仮歯 10,500×2
即時負荷加算 10,500×2
総費用 787,500

4本分の費用で全ての歯が入る即日インプラント ~All-on-4 (オールオンフォー)~

POINT

  • その日のうちに食事が可能です
  • 従来の治療に比べ費用が大幅に少なくて済みます
  • 即日で治療が終わります
  • 腫れや痛みを軽減できます

総入れ歯の方・多数の歯を失っている方へ是非ともお伝えしたい最新のコンセプト
オールオンフォーAll-on-4 (オールオンフォー) は、手術が終わったとたんに入れ歯から開放されるだけでなく、歯があったときと同じようにしっかりと噛めることが出来るようになる最新の治療法です。

これまで多数の歯を全て失った患者さんの治療方法としては入れ歯が主流でした。しかし、入れ歯には「硬いものは痛くて噛めない」「会話中に入れ歯が動いてしまう」「大きくて違和感を覚える」「取り外して掃除をしなくてはならない」などの多くの問題点があり、おそらく入れ歯をお使いの方は我慢して使われているのではないでしょうか?

そのような方にとってインプラント治療が健康を取り戻す唯一の方法であるといわれています。インプラント認定医からするとインプラントを用いて固定式のブリッジにすることはそれほど難しいことではありませんが、そのかわりインプラント治療には以下のデメリットがあることも事実です。

  • 比較的費用が高価である
  • 通常、複数回の外科手術が必要である
  • 治療期間が長くかかる
  • それに伴い噛みにくい期間が存在する

『それではいけない!』
 我々歯科医師には、歯を失って苦しんでいる多くの患者さんに対し、この素晴らしいインプラント治療を提供する義務があるではないか?と考えた、現在世界で最もインプラント治療を手がけているポルトガルのP.マロ先生よりAll-on-4 (オールオンフォー)と呼ばれるコンセプトが提唱されました。

All-on-4 (オールオンフォー) を検討するにあたっての注意事項

全てのケースにおいてこのAll-on-4 (オールオンフォー)が適しているとは限りません。
次のような場合は、長期的な安全性を高めるため、4本以上のインプラントを埋入することをお勧めしております。当院では通常、上顎に対しては最低5本(可能であれば6本以上)のインプラント埋入をお勧めしております。(治療費用は増加します)

  • 1. 通常の食生活において、患者さんの噛む力が強いと予測される場合
  • 2. 歯軋りや食いしばりなど、インプラントに大きな力がかかることが予測される場合
  • 3. 骨の量が少なく、十分な長さのインプラント(13mm以上)を埋入できない場合
  • 4. 抜歯即時埋入で、埋入したインプラントの一部しか骨と接触していない場合
  • 5. 患者さんのご希望で、最終的に12本以上の歯を回復する場合

もちろん、治療前によく説明させていただきますので、ご安心ください。

オールオンフォー治療の流れ (下顎の場合)

1.顎の中央に約10mmのホールを形成し、All-on-4ガイドを装着します。このガイドにより、インプラント埋入位置や形成の角度が判りやすくなり、同時に舌を守る役目を果たしてくれます。

2.神経管に注意しながら、慎重にインプラントを埋入していきます。後ろのインプラントを斜めに傾斜埋入するのがポイントであり、十分な経験が必要となります。麻酔をしっかり効かせますので痛みはありません。

3.埋入したインプラントにアバットメントと呼ばれる土台を装着することにより、傾斜埋入した部分の角度の補正を行います。

4.必要に応じて、当日に装着するブリッジを作るために型取りを行います。ブリッジ製作中はゆっくりお休みいただけます。(型取りせずにブリッジを直接作る場合もあります)

5.出来上がった固定式のブリッジをスクリューで固定します。切開した部分は少し腫れる可能性がありますが、インプラントとブリッジが固定されているため多少の腫れには影響されません。当日から食事を取ることが可能になります。

 治療例 – 都内トップクラスの治療実績

CASE1 下の歯を入れ歯でなくインプラントにしたい

治療後
歯が2本残っています。抜歯が必須というほどではありませんが、なるべく費用負担が少ない方法で固定式ブリッジをご希望になられましたので、戦略的抜歯を検討します。上顎は総義歯でありそれほど大きな力がかかってこないと考えられるため、インプラントの本数は最小限の4本で問題ないと判断しAll-on-4 (オールオンフォー)による即時負荷インプラントを計画しました。

治療後
午前中だけで固定式のブリッジを装着することが出来ました。上部構造を支えるインプラントは4本だけであることがお分かりになるでしょう。下が固定式になり、『生まれ変わった』とまで言っていただくことが出来ました。本当に歯医者冥利につきますね。

上記ケースの治療費用

診断料(ケースによって異なります) 21,000
All-on-4 パッケージ料金(下顎) 1,575,000
即時負荷加算料金 210,000
総費用 1,806,000

CASE2 インプラントでしっかりと噛めるようになりたい

初診時
初診でいらした時の画像です。今まで散々色々な歯科医院を受診されたそうですが、どこへ行っても満足な治療計画を立ててもらえなかったとのことです。
全ての歯がグラグラ動いている状態で、これでは何も噛むことができなかったでしょう。患者さんと相談した結果、全ての歯を抜歯させていただく代わりに、その日のうちに歯が入る治療All-on-4 (オールオンフォー)で上下同時に治療させていただくことになりました。

治療後
下顎の難易度はそれほどでもありませんが、上顎はかなりシビアな症例です。左右上顎洞が前方部分まで張り出してきておりインプラントを埋入できるスペースがかなり限局されていますので、5本の埋入にとどまりました。
上下あわせて9~10本という少ない本数のインプラントで固定性ブリッジを支持できるということは、手術時間が少なくてすむ・費用を抑えることが出来るというメリットがあります。失った歯と同じ数の大量のインプラントを埋入する考えは、時代遅れといわざるを得ません。
インプラントの本数が少ないということはその分だけ費用も安くなり、患者さんにも喜ばれています。
もう歯が動くことを気にせず、硬いものであろう何だろうと安心して何でも美味しく噛むことができるようになるでしょう。

上記ケースの治療費用

All-on-4 パッケージ料金(下顎) 1,575,000
All-on-4 パッケージ料金(上顎) 1,680,000
即時負荷加算料金(上下顎) 210,000×2
セラミック上部構造(上顎) 1,680,000
アクリリック上部構造(下顎) 420,000
総費用 5,817,000

症例数が多いため、以下簡単にご紹介します。

上の総入れ歯を All-on-4 により固定式のブリッジとしました。

CASE3


CASE4


CASE5


CASE6


CASE7


CASE8


CASE9


CASE10


CASE11


CASE12


CASE13


CASE14


CASE15


CASE16


CASE17


CASE18


CASE19


 

オールオンフォー治療を受けた患者様の声

患者さんA  40歳代 男性 八王子市在住
今まで歯がぐらぐらしてあまり良く噛めなかったんだけど、この『All-on-4』 という奴を受けてからは、何でも良く噛めるようになったんだよ!正に人生が変わったという奴だよ!先生、ありがとよ!

患者さんB 60歳代 女性 調布市在住
通っている歯医者さんに、『骨が少なくてインプラントが出来ない』といわれて、少し遠いですが知り合いに中川歯科を紹介してもらいました。
最初は怖かったけど、年々入れ歯が痛くなってくるし、ここでやらなきゃ一生やらないだろうなと考え思い切ってお願いしました。手術後は少し腫れましたが、特に痛むこともなく、何より、手術してすぐに噛めるようになったことに喜びました。今まで噛めなかったものが何でも食べられるし、何より入れ歯を外す必要がなくなったのが一番嬉しいですね。

患者さんC 50歳代 女性 青梅市在住
たった半日でここまで出来るなんて、技術の進歩はすごいですね。この治療方法は、何より費用が安いのがいいですね。ほかの病院の見積もりの約半分ですよ。助かりました・・。

※上記は個人的感想の一例であり全ての方がそう感じるとは限りませんのでご注意ださい。

6.ズレて「失敗」しない?

コンピュータで計画する安全・安心なインプラント

POINT

  • コンピュータシミュレーションにより、シビアな症例でも 無切開無痛手術 [ ? ] が可能となります。
  • 術後の腫れや痛みが生じたケースは一度もありません。
  • その日のうちに仮歯が入って噛める 即時負荷インプラントが可能です。

ガイディッド・サージェリー(Guided Surgery)

コンピュータによる正確なシミュレーションで安全な手術を提供
ガイディッド・サージェリー(Guided Surgery)とは、CTで得られた情報を元にインプラント埋入プランニングソフト(ノーベルガイド)上で従来の手術計画よりより正確にシュミレーションを行い、無切開無痛手術の安全性を更に向上させた手術方法です。
ノーベルガイドを用いたガイディッド・サージェリーによって、通常では外科的侵襲が大きな切開をせざるを得なかったシビアな条件のケースにおいても無切開無痛手術を行うことが可能になりました。
骨の条件や噛み合わせの条件がよほどシビアでない限り、ガイディッド・サージェリーが行えるケースでは、即時負荷が可能であると考えて差し支えありません。すなわちガイディッド・サージェリーは、無切開無痛手術と即時負荷インプラントの利点を併せ持った現時点では究極の治療方法といえるでしょう。
実際、当院で行ったガイディッド・サージェリーのケースで術後に痛みや腫れが出現したケースは一例もありません。まるで、魔法のような治療方法だと言われたことすらあります。

ガイディッド・サージェリー治療の流れ
ガイディッド・サージェリーといっても、患者さんに特別なことをしていただく必要は全くありません。当院にて事前にCT撮影(費用別途)をしていただくだけで結構です。そこで得られたデータを基にノーベルガイドを用いてインプラント認定医がシュミレーションを行い、術前に患者さんに十分なインフォームド・コンセントを行います。ただでさえ複雑なインプラント手術が、目の前のモニターで手に取るようにわかるようになりますので、全ての患者さんに多大なる御好評を頂いております。
次に、当院でシュミレーションしたデータを、インターネットを用いてスウェーデンのノーベルバイオケアー社に送ると手術用のテンプレート(ガイド:右下画像)が作られてきます。それを装着して手術をすることにより、従来の半分以下の時間で多数のインプラント埋入を終えることができるようになります。もちろん、無切開無痛手術であり、よほどのことが無い限り同時に即時負荷インプラントを行うことが可能です。 

 治療例

ケース1・・・下だけは何としても固定式にしたい

7.もしかして、「これ失敗?」

見た目が悪い、違和感があるそんな患者様へ

POINT

  • インプラントは「噛める」だけでなく、「美しさ」も求められています。

他医院から転院された方

前歯の歯肉が揃っておらず、また、インプラント埋入ポジションが深すぎたため、向かって左の歯は著しく長く見えてしまっています。
当然、左右対称とは程遠いですね。
向かって右側のインプラントは、歯と歯の間(ピンク色)に見える部分にインプラントが位置しています。このような治療を受けた患者さんは、本当にかわいそうです。 

↓こちら(写真左)もインプラントの埋入位置が悪いために、インプラント自体が見えてしまっています。歯ぐきのボリュームを増やし、上部構造を作り直すことで、審美性を回復することができました。(写真右)

見た目の美しさも求めたい方は、当院へご相談下さい。

8.どれくらい「キレイ」になる?

他の歯や歯ぐきとの位置関係色合いにこだわっています

POINT

  • 笑顔、歯、歯ぐきのバランスを整え美しく仕上げます。

 審美性を徹底的に追求したインプラント

1. まず初めに、全体としての歯と患者さんの顔の関係を調べます。
平常時ではなく、笑ったときの歯と口唇の関係を調べます。
一般的に、笑ったときの前歯の先端を連ねた線が下唇のアーチと一致すると美しく見えるといわれています。(下画像)後述致しますが、個々の歯 の形態に関しては下記に述べる一定の基準を満たしていれば個人的な好みの問題:いわゆる「個性」と考えています。
全てが規格化:人工的で個性が少ない物は面白みがないと思いませんか?

2. 次に確認するのは、「歯と歯肉の高さの対称性」です。
特に注意が 必要なのは歯肉の対称性で、この時点で左右対称でない場合は、審美形成外科、もしくは矯正治療が必要かも知れません。
通常、歯肉の対称性が獲得できていれ ば、よほど噛み合わせに問題があるケースを除き、セラミックなどを左右対称に作ることはそれほど難しくはありません。

3. それと同時に、個々の歯の形態を確認していきます。
美しく見えるものには一定の比率(黄金率・・・1:1.6)が あるといわれています。
一般的に下の図のような比率になっていると、バランスの取れた綺麗な状態に見えるのだといわれています。これら比率を審美歯科では、《ゴールデンプロポーション》と 呼んでおり、審美治療を考える上での基本となる考え方なのです。

前歯1本のインプラントがもっとも難しい

左の前歯が割れてしまい、右の前歯も一見普通に見えますが、実は根本が折れています。

右の前歯はやむを得ず抜歯して、インプラントにしますが、前歯のインプラントは高い審美性が求められます。
歯ぐきのラインを合わせるために寸分の狂いもないポジションにインプラントを埋入する必要があるためです。

抜歯即時埋入により、インプラント治療をしました。前歯2本の歯ぐきのラインがぴったりとそろっているのが分かります。