インプラント手術について
こんばんは
中川歯科医院@八王子 院長の中川雅裕です。
ご迷惑をおかけしていたエレベーター工事も無事に終了し、現在フルスロットルで診療中となっています。今年から歯科衛生士が増員された関係上、メンテナンスにおいでいただく方も飛躍的に増えています。
8月~9月は例年になくインプラント手術が多かった月でもありました。もちろん10月もその勢いは持続しており、既に15本くらいのインプラントを埋入しています。
今回はそのうちのいくつかを誌面にて解説させていただきます。
『入れ歯が合わないため食事がうまくできない!』ということでいらっしゃった女性の方です。拝見すると入れ歯のわりに噛む力が非常に強い方でした。また入れ歯自体を小さくしたいというご要望もあったため、上顎には4本のインプラントを埋入し、上あごの部分を取り除いた違和感の少ない入れ歯を提供することとしました。当院常設のCTで計画することにより、メスで切らないオペをすることができ、患者さんは術後の腫れがないと大変喜んでいらっしゃいました。蛇足ながら、左下の某インプラントは私の仕事ではありませんので、ご勘弁くださいwww
この患者さんは、以前のこのブログでもご紹介させて頂いた方です。約2か月前に行った上顎の即時負荷(手術当日に固定式の歯が入る)手術のその後は大変安定しており、手加減して頂きながらも快適な毎日を送られているとのことです。その後右下に1本追加埋入を行い、先日左下の手術を行いました。最終的に3本の歯を作りますが、そういう場合は両端に入れた2本のインプラントで支えるブリッジを作ることが多いですね。骨が少なかったため、人工骨で土手を再建する術式も併用しています。蛇足ながら、今回埋入したインプラントは日本が世界に誇る巨大歯科企業 『GC社』 のインプラントです。まだ使って日が浅いのですが、かなりいい感じです。尚、上部構造との連結機構は私がメインで使っている 『BIOMET社』 と完全に互換性があるため、一つの口腔内に異種のインプラントが全く問題ないことを付け加えておきますね!
大きなケースを二つ見ていただきましたが、現実的には2-3本のインプラントを入れる方が多いのは事実です。この方も3本!
出来る限り自分の歯をいい状態で保存するということが中川歯科の基本コンセプトですので・・・
先日は左上の犬歯部分に一本、追加で埋入しました。この方も噛む力が大変強く、神経のない歯が歯ぎしりで割れてしまったためです。ただ、割れてから日が浅く、それほど多くの顎堤再建を必要としなかったため、患者さんは手術後が楽だったとのことでした。やはり割れている歯を残すことはそれなりにリスクがあり、それによってその歯をいたわるあまり他の部分に負担がかかってしまったり、あるいは口腔全体のバランスが崩れてしまったりしたら(特に犬歯は噛み合わせの要なんです!)、それは本末転倒甚だしいわけです。最終的には患者さんの判断に委ねているのですが、私は全体のバランスを考えて抜歯するか否かを検討しています。『木を森を見ず』、それだけは避けたいものですね!
ということで、明後日のインプラント初心者の方々のセミナーまであと30時間くらいとなってしまいました。まだ当日お話するプレゼンテーションが完成していないのですが、気分転換にブログなどをたしなめてみましたwww
現場復帰いたします
また来週・・辺り…? ごきげんようでございます