母校での講演:東京医科歯科大学 白熱教室

こんばんは

今日で連休が終わりますが、皆様、いかがお過ごしでしたでしょうか?

私は11/21にわが母校である東京医科歯科大学で2時間ほど講演をしてまいりました。近年は段々と色々なところで講演をする機会を頂けるようになってきたのですが、やはり母校での講演は気持ちの上で少々趣が違います。特に緊張しているつもりはないのですけれどね・・・

テーマは主に審美領域、つまり前歯の審美治療をいかに確実に行うか?という内容でした。天然歯の治療をベースとして、インプラントも最後の方で30分程度お話ししましたが、基本的に天然歯の治療をしっかりとできることが重要だと考えているからです。

ところで、講演を成功させるためには、聴講者のターゲッティングが非常に重要となります。つまり、講演の内容に合わせた聴講者を集うか、あるいは、聴講者に合わせて自分が講演内容をコントロールするかのどちらかなんです・・・

実は今回のこの講演は、私の同級生が私への依頼から宣伝広告までを取り仕切ってくれたのですが、彼に聞いても聴講者の特徴が今一つ掴めませんでしたw
で、いざ蓋を開けてみると、聴講者の大半が40歳未満の比較的若い先生方でした。その辺はある程度予想はしており、『初診者には難しい内容かも知れないよ!』 と伝えてはいたのですが、やはり卒業したての特に若い先生方にはかなり難しい部分もあったようです。思い返せば私自身も若い頃は、自分に理解できようができまいが、できるだけ他の先生の講演やセミナーに参加していた時期もありましたので、その時はわからなくても、興味を持ち続けることでそのうち理解できるようになるものです。しっかりやればここまで綺麗にできる!という半ば自慢話にもとれる話をずっと喋り続けるプレゼンを、個人的に ジャイアンリサイタル と呼んでいますが、もしかしたら21日の私のプレゼンは一部の方にはそう映っていたのかもしれませんね。機会があれば、もっと時間を頂いて、より簡単に細かい部分の話しをさせて頂けたらなぁ・・・と思います。(注:ジャイアンリサイタルがわからない方のために画像を貼り付けておきます。)

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さて、肝心の講演自体の評価は概ねポジティブであり、とりあえず 『参加された先生方にいい刺激を与える!』 という我々の最低限のノルマは達成出来たように思いますw

2時間の講演ですからスライドの枚数は200枚以上ありました。本日はそのうちのいくつかをお見せいたします。(実際はアニメーションが付きますのでこの写真の限りではありませんが、予めご了承下さい。)

 

☟ 一番下のケースは一目瞭然(わざとこういう撮り方をしています)ですが、一番上はどこかにダイレクトボンディング、2番目はやはりどこかにラミネートべニアがセットされていますでは、それぞれどこがどう治療されているかわかりますか? もちろん、皆様にわからない方が、私は自分の審美歯科治療に自信が持てますw

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☟1本を除き見える歯は全てを治療してあります。それらのうち、1本だけがラミネートべニア、残りは全てオールセラミッククラウンです。セット直後なのでこの程度ですが、時間が経つと、もっと周囲と馴染んでよりナチュラルになります。乞うご期待!

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☟セラミッククラウンの部分は隠れておりますが、矯正の際に便宜的に抜歯する歯を、歯根が割れた差し歯の部分に移植をしたケースです。そうすることにより、ブリッジはもとより、インプラントをも使う必要がなくなります。やはり歯根膜は偉大だよ!という意味を込めてお話ししました。レントゲン写真で隠れてる部分は・・・もちろん大変美しく仕上がっていると思いますよw

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☟このケースは時間の関係上、今回はお話しをしませんでした。上から治療前、治療後です。先ほどのケース同様、1本だけはセラミックとはしませんでしたが、全体的な審美性は格段に向上していると思います。部分矯正や形成外科等の複雑な処置をうまく組み合わせて、いい結果を出しています。

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ちなみに・・・私は審美歯科医でも何でもありません。そんなカテゴライズには全く興味がありません。強いて言うなら、単なる一般歯科医です。

その代わり、自分が手掛けた症例は全て審美的に仕上げたい と考えている普通の町医者です。

明日は早々にインプラントの手術が入っているようです。
今後も患者さんのために頑張ってまいります、よろしくお願いいたします

中川歯科医院 理事長 中川雅裕 スタッフ一同