八王子で世界基準の歯科医療の提供する、中川歯科医院│インプラント、歯周病治療など

八王子,インプラント

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ブログ

審美的な治療の考え方と進め方②

おはようございます。中川歯科@八王子 中川雅裕です。

今回は、前々回の投稿の続きとなります。この症例は、先日の東京医科歯科大学での講演会でもお話しさせて頂きましたので、ご存知の方もいらっしゃるかとは思います。

 

↓ これが治療後のレントゲン写真です。

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患者さんのご希望を最大限に尊重し、下顎は残存歯をすべて抜歯し、即時負荷を行いました。これによって一度の手術でインプラント埋入を終えることができ、同時にその日のうちに固定式の仮歯を入れて帰宅して頂くことができます。

一方の上顎は、下顎ほど状態は悪くなく、また本数も多かったため、最大限の歯の保存を試みどうしても必要な部分にのみ、インプラントを配置しました。手術回数は、右上・前歯・左上各々一回、下と合わせて全部で4回のみという大変少ない回数に留めることにより、患者さんの負担を最小限に抑えることができました。

今回は解説するスペースがありませんが、技工士と二人三脚の途中経過、講演では必ず出しますので、是非どこかで聞いてやってください。今年はあと一回しかありませんが…来年もそこそこの回数、講演を行う予定です。詳細は追ってご連絡させていただきますm(__)m

 

↓ 術後の全体像ですね・・・
この患者さんの術前の状態(こちらをご覧ください)からすると著しい審美的改善を得ることができました。もちろん単なる審美にとどまらず。。。
①きちんと噛める!
②患者さん自身で酔いに清掃できる!
などの、当たり前の条件も満たしています。簡単そうですが意外と難しいんですよ、これらを両立するのは・・・w

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↓ 上顎前歯部の状態です。シビアな条件でも、原理原則に則ってきちんと基本戦略を考え、適切な治療を行うことで、このような審美的で管理のしやすい姿形へと変貌を遂げることが可能となるのです。

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↓ 一気の10歳以上若返りました!患者さんには、なんでも好きなものを食べられるようになったと、大変喜んでいただいています。

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母校での講演会

お久しぶりです。中川歯科@中川雅裕です。

この秋は色々なところからお声をかけて頂き、講演させていただく機会がたくさんあることは以前からお伝えしている通りですが、昨日第2弾として、母校である東京医科歯科大学での講演を無事に遂行することが出来ました。これもひとえに、普段からお世話になっている皆様のおかげですので、感謝の気持ちでいっぱいです。

今回の講演は、昔からの友人の兵庫県開業:米澤大地先生とコラボレーションさせて頂きました。彼は昔から自分のコースを持っていたり、全国各地で講演されたりと、いわば業界の若きスターといった感じの立ち位置ですので、今回は彼に胸を借りるつもりで臨みました。

私のお話した内容は、ジャンルから言えば審美治療とインプラントということになるのですが、単純にセラミックを入れました~~~~🎵 と云った類のものではなく、歯を支えている歯周組織、そこにフォーカスを当てて、もう少し地道な、しかし最も重要で根本的な内容をテーマとしました。レベル的にはややアドバンスなものが多かったと思いますが、講義ではなく講演ですので、聴いていただいた方の心に何かを焼き付けることが出来れば、いいのだと思います。

また次の機会を頂くことが出来れば、もちろん運営する方々の思惑次第ですが、もう少し教育的な内容も盛り込んでいければと思います!

☟医科歯科大学はJR御茶ノ水駅が最寄り駅の一つとなります。高校時代に通っていた予備校もお茶の水にありましたので、30年以上ほぼ変わりのない姿はある意味敬服します。周囲のお店は大きく変わってはいますが・・・w

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☟当日、受講して頂く先生方に配布されるテキストです。先生方が後に復習出来るように充実たものをお持ちいただけるように頑張ってしたためました。中身は・・・?
来ていただいた方のみ知ることが出来ます!w

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☟メインの講演が終了し、受講された先生方からの質問に答えている筆者と米澤大地先生。アンケートでは、この質疑応答も良かったと好評を頂きましたのでほっと一安心といったところです。

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☟終了後のお疲れ様会にて。大学時代のクラブの先輩でもあるI先生から感謝盾を授与されているところですね。栄誉ある代物を折角頂いたので、クリニックのどこに飾ろうか思案のしどころです。

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とりあえずは、この秋の講演サーキットの中の二つ目の壁を乗り越えることが出来ました。しかしこれで安心できるのか?というと、まだいくつかの壁が残っています。

それら一つ一つを、滑落しないように十分に作戦を練って望んでいきたいと思います。

歯科関係者の方でご興味がある方は、そのどこかでお会いできることを楽しみにしております。

よろしくお願い申し上げます。

中川雅裕

 

 

早めに歯を入れて咬めるようにしてほしい!

お久しぶりです。中川歯科@八王子 中川雅路です。

先日、このブログでお伝えした通り、この秋は色々なところが声をかけて頂き、合わせて計7回の講演をさせて頂きます。各々の講演は、時間60分~2.5時間 内容は全て微妙に違いますので、それぞれに合わせてプレゼンを作っていくのは意外と大変でした。(まだ過去形ではありませんが・・・w)

メインイベントは母校:東京医科歯科大学での講演となりますが、そのほかの講演でも来て頂いている方々に楽しんでいただける、ためになるような内容とできるように頑張っていきたいと思います。

お時間ございましたら、是非お越しになってください!詳細は前回の ブログ をご覧ください。

 

さて、本日は久しぶりに当院でも治療をご紹介したいと思います。

患者さんが来院された理由は 『前歯が取れてしまった』 ということでした。お仕事が忙しく、行かなければ…と思いつつ、歯科への受診は後回しになってしまったそうです。奥歯も失われていまして・・・こういう場合、前歯への負担は想像を絶するものがあり、割と短期間で下の写真のようにセラミックを支えている歯根自体がダメになってしまうことが多いのです。

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外れた時のレントゲン写真です。向かって右の奥から2番目の歯(5番)も完全に歯根が割れていて、残念ながら残すことはできません。患者さんはインプラントも含めた固定式のセラミックを希望されているんですが。。。果たして前歯は残せるでしょうか?

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感染象牙質(虫歯)を取り除いた後の前歯の写真です。真ん中よりの2本はうまくやれば何とか残せるとは思いますが、他の3本は全体的な状況からすると厳しいと判断しました。結局、何とか不安ながらも残せるのは4本のみとなってしまいました。
※治療期間と労力、治療費を無視すれば残せるかもしれませんが、患者さんの希望である『しっかりと噛みたい』事が実現可能となる仮歯が入るまでにはかなりの時間を必要とします。

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患者さんとよく相談した結果、全ての歯の抜歯を行いインプラント即時負荷(入れたその日に固定式の仮歯まで完成させる)を行うこととなりました。下の画像は術後、仮歯まで装着し状態のレントゲン写真となります。結果としては All-On-4 の形になっていますが上顎の場合は力のかかり方から考えると、通常は6本程度が適当となります。

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今日で2週間が経過しましたが、いたって順調に推移しています。

こういった方法は残っている歯の数と質、残っている部位によっては非常に効果的です。
私が歯を残すために歯医者をやっていることは間違いありませんが、時と場合と目的によってはこの様なアグレッシブな方法をとることが月に一回程度はあります。

 現在、比較的大きな入れ歯を入れている方でインプラントをお考えの方には、状況によってはお勧めできる方法ですね。実質的に半日で、かつ通常は一回だけの手術で固定式の歯が入るため、多くの患者さんに喜ばれています。
前歯に大きく骨を作る手術に比べれば自由度が高く、決して難易度の高い方法ではありませんが、きちんと成功させるためには十分な経験とトレーニングが必要となります。当院では10年以上前からコンスタントに継続して治療を行っており、現在では100症例以上の実績を持っております。
ご質問などございましたら、ご連絡いただければ幸いです。
では、次の更新でお会いしましょう
中川歯科 中川雅裕

前歯部の審美的なインプラント

こんばんは 中川歯科医院@八王子です

先週末は、歯科界では恐らく初めての試みとなるイベントのお手伝いを少ししてまいりました。詳細は省きますが、これからの日本の歯科界を背負っていく若い世代に一石を投じる講演会だったと思います。

 

先日見えた患者さんの経過が良好だったので、一般的な前歯のインプラント治療の考え方を解説したいと思います。

⇓ 初診時の状態ですね。古いセラミックをやり替えをご希望ですが・・・

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⇓ 外してみるとご覧の通り、あまり良い状態とは言えません。特に側切歯(写真の小さい方)は外側から歯根が吸収されており、残念ながら保存が難しい状態でした。

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⇓ このような場合、部分矯正の考え方を取り入れることにより、抜歯前に歯周組織(歯肉)を作っておくことが可能です。こうすることによって、インプラント埋入後の組織の萎縮を補償することが可能となります。

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⇓ インプラント埋入と同時に人工骨と歯肉の移植を行いましたので、組織の喪失は最小限の量で済んでいます。何もしないと思った以上にインプラント周囲組織がなくなってしまうのですが、そうなると審美性と長期にわたる安定を得ることが出来なくなります。あとから組織を足すのは大変難しいので、最初の手術で何をするかをよく考えておくべきなのです!

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⇓ 3年後の状態。側切歯はやや長めの仕上がりとなってはいますが、むしろ、仮歯の時よりも歯肉は安定しているように思えます。今回は患者さんの希望が無かったのでやりませんでしたが、必要とあらば中切歯(真ん中の歯)も引っ張ることにより完全に左右対称という状態を作る出すことは可能です。通常は我々が拘るほどには患者さんは気にしないことが多いのですがね・・・

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では、また次のネタを考えながら、今日は床に就きたいと思います。

Adios!

 

中川歯科

 

審美治療における仮歯の重要性

こんばんは

先週末は5-D ジャパン ファンダメンタルコースのサポートで大阪に行って参りました。今回で1年間にわたるコースが終了ということで、受講生の先生方は感慨深かったと思います。今後は一緒に勉強したことを糧として、自院の患者さんに良い歯科医療を提供していってほしいと思います。また、日曜は朝から実家に戻り父親の80歳の誕生日を祝い、それが終わったのち、スタディーグループ懇親会へ参加しました。

いつも通りバタバタした週末だったわけですが、12月一杯は数々の忘年会を含めこのような日々が続きますので、体調には十分気を付けたいと思います。
さて、今回がタイトルの通り、『治療中の仮歯の重要性』 について書いてみたいと思います。

仮歯というと、『最終的にセラミックなどが入るまでのつなぎに過ぎないもの』 と考える方は多いと思います。もちろんそのような考え方は間違いではありませんが、我々専門家からするともっと重要な役割があるんですね!

 

☟ある患者さんの初診時です。保険のプラスティックの差し歯が入っています。何より問題なのは、患者さんの顔に対して全ての歯が向かって右になびいている点です。これは元々、あご自体が右へ傾いているからなのですが、セラミックを作る際は可能な限り真直ぐに見えるように修正することが大切です。

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☟基本的な治療を終えて、古くなった仮歯を新しくリニューアルしました。前歯だけでなく、奥歯のインプラント治療や歯周組織再生治療などで多くの時間を費やていると、必然的に最初に作った仮歯はいろいろな点で劣化してきます。そのような材料を使用し続けていると、肝心の歯肉がうまく成熟してくれないことが良くあります。そこで、材料を新しくすることで歯肉との馴染をよくし、また、審美性や噛み合わせなどをより最終形に近いものを提供することで、セラミックを入れる前に患者さんとイメージを共有することが可能となるのです。

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☟最終的なジルコニアセラミックを入れたところです。前にも述べたように顎の骨ごと曲がっていますので、完全な左右対称にはできませんでしたが、全体のバランスは著しく改善されているともいます。今後時間をかけて、セラミックと歯肉が馴染んでより自然な審美性を獲得していくものと考えています。

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本年はいろいろとお世話になりました。

年度の途中で旧ブログシステムが崩壊し、過去の全ての記事が喪失するという憂き目にあいましたが、今後も少しずつ更新を続け、患者さんのために有益な情報を提供していきたいと思います。

来年も中川歯科共々、よろしくお願いします。

 

中川歯科医院 理事長 中川雅裕

トリプルスリー を目指して・・・歯科治療には意外性も一発屋も必要ありません・・・

おはようございます。最近、めっきり寒くなってきましたね・・・

私は朝シャン(死語・・・w)をする習慣があるのですが、これ以上寒くなると、脱衣所で裸になるのも躊躇するようになってしまいます・・・w

閑話休題、私の最近の仕事と言いますともちろん色々な仕事をしております。

今年の流行語大賞に トリプルスリー が決まったばかりですが、野球に詳しくない人には馴染のない言葉だったかと思います。(もう一つは 『爆買』 でしたけどね…はっきり言って、たかが数百億の経済効果ために日本の治安が脅かされていく様を見るにつけ、そして更に頼ろうとしている財界と政府には、本当にアホかいな? と強く思います!因みに、流行語大賞にトリプルスリー等という多くの人が知らない言葉を選ぶな!という意見もありますが、それ以外に選択できる候補がなかったということであり、そもそも流行語大賞の存在自体に価値があるのか?という自己矛盾に陥るわけですw)

で、そのトリプルスリーですが、一年間で 『打率3割 本塁打30本 30盗塁』 以上を達成することです。(因みに 三冠王 は 『打率 本塁打 打点』 の全てで一番だった選手を指します・・・) トリプルスリーはどの部門でも1位でなくてもいいのであまり話題にならない記録だと思いますが、本当の意味で運動能力が高い選手しかなしえない偉業であり、トリプルスリーを達成した選手は、高い次元でバランスが取れている稀有な存在であると断言します!それも同じシーズンに二人も達成するとは、今年は実は凄い年だったんだと本当に思います。日本シリーズはSBが強すぎて全く面白くありませんでしたけど・・・w) 上記のリンクを見て頂くと、引退後も解説者は監督など、各方面で活躍している名選手だけしか達成できていない記録だということがわかると思います。

実はこの考えは、これは歯科にも通ずるものであるのです。

歯科治療は実に多くの分野(例えば、歯周病・インプラント・噛み合わせ・根管治療など)を含んでおり、またそれぞれが高い次元で達成されている必要があります。極端な言い方をすれば、一連の治療の中でどこかの部分(例えば根尖病巣の発生など)に足を引っ張られると長期にわたる安定は得られません!

ホームランは打てるけど三振が多い選手は、野球を見ている側からすると確かに魅力はあるかもしれませんが、我々の世界に置き換えると全くダメなのです!w

そういった観点から考えて、私は子供のころから、元阪急の蓑田選手(もちろんトリプルスリー達成)を目指していました。福本との1・2番コンビ、最高でしたね!?(マニアックすぎて理解できない方、本当に申し訳ありません…)

ということで、今日はホームランの打ち方ではなく、確実性のあるバッティングについて触れてみたいと思います!

 

☟日本人の口の中によくある銀歯です。目を凝らしてみなくても、金属と歯の間に隙間が空いていることがわかります。銀歯の精度の問題上、最初から歯には合っていなかったことが推測されます。一体、銀歯の中はどうなっているのでしょうか?
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☟銀歯を外しました!ご覧のとおり、中はばい菌でかなり汚染されています。セメントの厚みを見ても、銀歯はいかに精密さに欠けるのかを容易に判断できることでしょう。

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☟残っているセメントを少しとってみました。すると、中からは真っ黒で巨大な虫歯が出てきました。これらの歯は最終的にemaxという耐久力と審美性を兼ね備えたセラミックを用いて修復をする予定ですので、ここから先はラバーダムを用いて再度の感染を防ぐ手立てをとっていかねばなりません(紙面の都合上、ここから先はまた後日となります・・m(__)m)

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明日から大阪へ出張です。自分が講演をするのではありませんが、頑張って勉強してまいります。

 

では・・・

 

出来るだけ、神経は取らずに綺麗にしたい! セラミックによる審美治療

おはようございます。中川歯科@八王子 中川雅裕です。

先週末はいい天気でしたね!いい天気だったのですが、私は日ごろ忙しくて落ち着いては出来ない事務系の書類整理と、後はいつもの通り、症例の整理とプレゼン作成に一日を終えました。

やはり歯科医師として、日々自分が手掛けている症例をきちんと頭の中に入れておくべきですし、そのためには検査データや写真などの資料をまとめておく努力は必要かと思います。

そんなこんなでメリハリをつけた日々を送っております。

さて、前回のブログでは元々状態が悪い歯のコンディションを整え、寿命を伸ばすためのアプローチをご紹介しましたが、別な部分に特別な配慮をした症例をご紹介いたします。

 

☟治療前 若い男性患者さん:『出っ歯を治したい』 写真ではわかりづらいのですが、左上の前歯はかなり前へ出っ張っています。これを左右対称に近づけるとなると、やはり神経を取る取らないの話になってしまうのですが、患者さんと相談の上、神経を取らずに済むぎりぎりの範囲で、出来るだけ左右対称に近づける事を目指す!ことをこの症例の落としどころとしました。

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☟セラミックの形態と色を作ることができ、かつ神経を取らずに済むギリギリのところまで歯を削りました。また裏側の一部足りない部分にはレジンを足してセラミックの厚みを均等に作れるようにしてあります。

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☟仮歯で暫く様子を見て症状が出ないことを確認したのち、セラミックの歯型を採っていきます。歯の先端付近のピンク色に見えるのは神経が透けているためですが、神経にダメージが加わらないように細心の注意を払って仕事をしています。

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☟出来上がったセラミックを慎重に調整し、接着を行います。もちろんラバーダム防湿を用いて、できるだけ長く持つように心掛けることが重要です。

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☟治療後です。長さと大きさも含めて、ほぼ左右対象となりました。幸いなことに痛みや知覚過敏といった不快症状も全く出ておらず、患者さんは大変満足されています。まだお若い方なので、できるだけ神経を残した治療を心がけたいですね。万が一何かが起こってしまった場合は、このセラミックを外すことなく対応が可能です、ご心配なく!

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美容歯科などでは、早く治療を終わらせる(早く売り上げをあげる)ことだけを考えるため、このようなケースの場合、遠慮なく神経を取ってしまいます。神経を取ることでその費用も患者さんの負担になり、また歯の寿命は短くなってしまいます。しかも根管治療がちゃんと施されていればあればましなのですが、残念ながらこういうところの根管治療がきちんとなされているケースを私は見たことがありません。

いつもお話ししているように、物事を短絡的に考えすぎると自分のためにならないことが多いという点に十分注意しながら、クリニック選びは慎重にしてもらいたいものです、ご自分のために・・・

歯周病と構造力学に配慮した審美歯科治療

おはようございます

朝方の冷え込みは中々なものになってきましたね。巷では感冒様疾患がはやり始めているという話も聞きますし、皆様体調など崩さぬよう、お気を付けください

さて、先週の土曜日に母校:医科歯科大学で講演したことを当ブログでお伝えいたしましたが、本日はその中の1症例の解説をさせて頂こうかと思います。

私は主に 歯周病をベースにしたインプラントと噛み合わせ畑 を歩んで参りましたが、患者さんの要望は歯周病の治療だけではありません。かみ合わせだったり、銀歯の再治療だったり・・・そのような場合、患者さんの口腔内をきちんとした状態に戻そうとするためには、歯周病の知識だけでは到底太刀打ちできません。総合的な診断力と実践力が必須となりますので、専門馬鹿はだめだということになります。

その中で最も基本的な部分が歯周組織、つまり歯周病治療の知識であり、それなくしては審美治療など単なる 『張りぼて』 にすぎなくなります。

今回のケースは、軽度の歯周病に罹患した前歯を、生物学的に許与できる形に改善した上で、審美的な結果を患者さんに提供出来た症例となります。

 

☟初診時です。奥歯のインプラント前歯を綺麗にしたいということで来院されました。古いセラミックのやり替えと、虫歯の治療を計画しました。

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☟古いセラミックを外したところです。虫歯のため歯の大部分を失ってはいますが、この程度であれあれば、きちんと対応することでまだまだ現役で活躍させることができます。ただし、このままセラミックを入れてしまうとセラミックが外れやすいので、部分的に矯正を行い、歯を引っ張り出し力学的に噛む力に耐えられる形に改善していきます。またそれは、歯の長さを審美的に左右対称にできるというメリットもあります。

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☟矯正期間中はご覧のように最低限の審美性を保ったまま過ごしていただけます。状況にもよりますが、この程度の矯正の場合は針金を使わずに治療を進めていくことが可能です。術前と比較すると、歯根と一緒に歯肉のレベルも改善されていることがわかります。この後、歯周組織の形成外科を行いうことで生物学的に、かつ審美的に組織を左右対称に仕上げることができます。

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☟他の虫歯が大きかった歯も含めてセラミックを入れていきます。セラミックにも色々な形式のものがありますが、写真で既に入っているものは主に審美性改善のためのラミネートべニアです。それ以外の部分には歯を保護する事も含めて、オールセラミッククラウンを製作しました。

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☟治療後です。治療前と比べて頂くとわかるように、審美的には著しい改善が見られます。また直接は目には見えませんが、歯肉および、その中に隠れている骨も生物学的にバランスのとれた状態へと改善されています。部分矯正と外科処置を伴いますので治療期間はやや長め(6か月~)となりますが、長い人生を考えた場合、数か月急いでも、またすぐトラブルが再発する治療は遠慮したいものですね・・・。
この患者さんの場合、奥歯にインプラントを入れたこともあり、『自分自身が10歳若返った!』 と大変満足されています。

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ご覧になって頂いたように、中川歯科では、見た目だけでなく歯周組織からの健康を考えた審美治療を実践しております。

美容的ではない、真の審美治療に興味のある方がいらっしゃいましたら、是非ご相談させて頂ければと存じます。

中川歯科医院 理事長 中川雅裕

 

 

 

全ての基本となる丁寧な虫歯治療

こんにちは 中川歯科@八王子 院長のMASSAです。

昨日は9月まで中川歯科に勤めていたDr.菊島の新しいクリニックを畏敬訪問してまいりました。たまプラーザというハイソな街で頑張っているようです。お近くにお住まいの方、一度訪ねてやってくださいw

http://blue-leaf-shika.com/

 

さて、中川歯科はインプラントや審美歯科を中心に動いていると思われがちですが、実は今日ご紹介するような虫歯や歯周病治療などの基本的な治療が一日の多くの部分を占めています。高度な治療を成功させるためにはこういった目に見えない部分をきっちりと治療することが大変重要なのです。

見えるところだけ・・・という中身のない治療は厳に慎まなけれなばりません、科学者のはしくれとして・・・

 

☟保険治療の銀歯の下が虫歯になっており、再治療が必要です。痛くなくても、このように虫歯になっている歯って結構多いんですよ!特に10年以上経過した銀歯などには・・。当院では下記の理由によりラバーダムを使用した治療を行うことがほとんどです。ただ、どうしてもラバーダムをかけられない歯というものが極く稀にあります(例えば背の低い親知らずなど)ので、その時は 『使ってないじゃないか!』 とは怒らないようにお願いいたしますw

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☟銀歯を除去。銀歯との隙間から侵入した細菌で中は虫歯だらけでした。もう少しおいていたら、大切な神経を取らないとダメだったかもしれませんね・・・

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☟黒い部分を取り除いてもまだまだ油断はできません。虫歯検知液で赤く染まっている部分にはまだ虫歯が残っています。削り過ぎに注意して丁寧に取り除いていきましょう。

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☟全て虫歯を取り除きました。一部は大変深い虫歯だったので、次亜塩素酸とオキシドール(過酸化水素)で時間をかけて丁寧に消毒を行っていきます。

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☟消毒が終わりました。歯の中のちょっと赤く見える部分は神経が露出している部分です。ここから先、どうやったら再度の感染を防ぎ、神経を保存することができるでしょうか?

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☟神経を保存するためには、現時点では 『MTA』 という特殊なセメントで封鎖することが推奨されています。白く見えるものがそれですね。神経が出ていない部分は通常の接着技法を用いて封鎖すれば問題ありません。

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☟接着剤を用いて、レジンという樹脂で虫歯の穴を完全に封鎖します。しばらく経過を見て問題が出ないことを確認したのち、セラミックや金などで歯の形を修復していきます。(この症例では後日 emax という審美性と耐久性を兼ね備えた優れた材料を用いて修復しました。)

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インプラントや審美治療は派手であるが故に脚光を浴びることが多いですが、足元を固めるこのような基礎的な治療をきちんとやってくれるクリニックで治療を受けてください。

ローマは一日にして成らず

銀歯を少なくして、昔の自分に戻りましょう!

皆様こんにちは 中川歯科@八王子の歯科医院です

昨日から東海地方に接近していた台風18号の余波で、関東地方は不安定な大雨に見舞われています。皆様、ご苦労されてはいないでしょうか?

さて、私はといえば、本来であればこの水曜木曜は師匠筋の北陸への出張の予定でした。

しかし、この台風の襲来です。

同行予定の友人は羽田からの飛行機を予約していたそうですが、2日前に早々と欠航の知らせが来たとのこと・・・私は新幹線を予定しておりましたが、早々の欠航決定から相当大きな台風であることが推測され、またその状況によっては新幹線までもが運休しそうな雰囲気を感じました故、友人と相談の結果、昨日のうちに全ての予定をキャンセルし、出張自体を断念しました。

この決断は、危機管理上致し方のないことだと納得しています。

し か し…

今日蓋を開けてみたら、荒れていたのは関東だけで、北陸は台風の影響は皆無だったようです。またもやマスコミの過剰な報道に踊らされた自分の不甲斐なさに呆れております。もちろん危機管理が重要なのは言うまでもありません・・・我々の仕事においても 『一か八か?』 などという治療計画の選択はあり得ません!

で す が・・・

金沢に行った別の友人からの連絡に添付してあった青空の写真を見るにつけ、この2日間の休診は何なのか!?と、納得がいかない自分がいるわけです。

出張がなくなったからといって急に患者さんをお呼びすることもままなりませんので、現状は自宅でたまった仕事をこなしながら、やり場のない不満を文字にぶつけている次第です!

さて、そんな1日を送っている中川ですが、ここからは仕事のお話しをします。

 

↓私たちのクリニックにも多くの初診患者さんが来院されますが、多くの方の口腔内にはこの写真のようにたくさんの銀歯が入れられており、またそれが普通だとお考えの方もまだまだ数多くいらっしゃいます。しかし以前にも申しました通り、このような悲惨な審美的状況は世界広しといえど日本だけであり、また最近では、特に保険で使用される粗悪な金属は長期的に体に害を及ぼす可能性が非常に高い!という疫学的研究結果が出ております。(もちろん管轄する厚生労働省はそんなことは一切公言しませんけれど・・・)

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↓この患者さんは女性の患者さんですが、噛む力が非常に強く、恐らく寝ている間にかみしめをされています。そこに形態の悪い銀歯が入れられてしまったために効率の良い咀嚼を営むことができなくなり、結果として奥歯が歯周に侵されていました。患者さんにその旨を説明し、この機会に悪いところは全て綺麗に治療をやり直したいということでした。その治療結果がこの2枚の写真となります。左の上下に2本だけ金属が入っていますが、これはちゃんとした理由があってこの選択をしたんですよ。つまり、①部分的な修復(インレーアンレータイプ)のため、金属のほうが歯を削る量を少なくすることができる. ②見えない部分のため患者さんの審美的要望は少ない. ③金属のほうが噛む力で割れたり外れたりすることが少ない.

もちろん、材料は高品質な金合金を使用していますので、懸念される体への悪影響はほぼ皆無であると言われています。

もちろんどうせお金をかけるなら白くしたい!とお考えの方もたくさんいらっしゃいますので、患者さんのご希望により他の歯と同じように審美的なセラミックを使う治療も何の問題もありません。

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↓横から見たところですが、銀歯からセラミックに変えた部分の歯が長くなっていることがわかると思います。これは歯周再生療法をきちんと行った結果歯周組織が正常な状態を取り戻せたからであり、同時に今後末永く使っていただくための日々のメンテナンスのしやすさも手に入れることができました。

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患者さんは審美的で噛みやすくなったこの治療結果に大変満足されています。外科手術が入りましたので治療期間は約1年弱かかりましたが、今後の自分の20年を考えたら1年という治療期間は決して長くはないですよ!という患者さんのお言葉を頂戴していおります。

では、またお会いしましょう。

見かけだけではない、真の審美治療をご希望の方は是非ご相談ください。

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